あじさいも楽しむ北鎌倉歴史散歩♪

歴史散歩

 2024年6月15日、あじさいを見ることを目的として北鎌倉に行ってきました!

 北鎌倉には明月院をはじめとして、浄智寺や円覚寺などあじさいを楽しめるお寺が多くあります。今まで、梅や桜、紅葉などを見て回ってきましたが、今回は初めてあじさいの様子を調査してきます♪

 予定では、明月院→浄智寺→円覚寺の3寺を回ろうと思っていましたが、当日は真夏日で暑すぎたので、明月院と浄智寺に絞って散策しました。特に明月院のあじさいがどんなものなのかお楽しみいただければと思います♪

明月院

明月院までの道のり

 北鎌倉駅に着くと、人が溢れていていきなりげんなりしました…駅から明月院に向かうには、線路沿いの狭い道路を通っていくと近いのですが、所狭しと人が歩いています。
 私は普段の北鎌倉の雰囲気が好きです。静かで落ち着いた感じがいいですね♪それぞれのお寺には、基本的に自然も多いので、とても癒されます。そのため、その日の北鎌倉はちょっと残念でした。あじさいが咲く頃は、結構人が集まるんですよね。
 特に、「あじさい寺」と呼ばれる明月院はかなりの人気スポットです。時期によっては、大勢の観光客が押し寄せます。人がたくさん来るのは想定していましたが、どうしても「あじさい寺」のあじさいがどんなものなのか一度は見てみたいと思っていました。
 また、この日はものすごい暑さでつらかったです…今年は例年より梅雨に入るのが遅い!6月半ばなのにまだ梅雨に入らず、気温が30℃近くなる日も多くあります。私は男ですが、日傘を持って歩いているので何とかなりました。まだまだ男性の日傘は一般的とはいいがたいですが、暑さ対策にかなりおすすめです。日光も浴びすぎると良くないですしね。

 そうこうしているうちに、10分くらい歩くと明月院に到着です。やはり人が多すぎて何とも言えない気持ちになります。特にカップルも結構いるのはいただけないですね。男一人で乗り込む私の気持ちも考えていただきたいものです(笑)

明月院とは?

 さて、まずは明月院について少し解説します。

 明月院の前身である「明月庵」は、今から約850年前の永歴元年(1160)に建てられました。この地の武将で平治の乱のときに戦死した山内首藤俊道の菩提供養のため、山内首藤経俊が創建。
 その約100年後に、鎌倉幕府第5代執権 北条時頼によって、この地に「最明寺」が建立されたようです。最明寺はその後になくなってしまいますが、第8代執権の時宗が最明寺跡に「善興寺」を創建しました。
 さらに、1380年には、「明月庵」が「明月院」と改められました。
 最終的には、「善興寺」は明治初年に廃寺となってしまいますが、筆頭の支院だった「明月院」だけが残りました。

 このような経緯もあって、明月院に入って左側に北条時頼のお墓があります。まずはお墓参りを済ませてから境内を散策することにしました。

あじさいの様子

 ブルーのあじさいが境内全体に咲いていて、圧倒されます!

 さすがあじさい寺と呼ばれるだけのことはあります。みなさんはこれを見るために集まってきているんですねぇ!様子はこんな感じです。

 人も多く、全体の雰囲気をうまく撮るのは難しかったです。ちなみに、アップで撮ってみるとこんな感じです。

後庭園

 紅葉の時期(11月下旬)に後庭園に行こうと思ったら、秋は12月からしか入れなかったので、リベンジも兼ねて行ってみました。この時期は、6月上旬の花菖蒲が見頃の時期から入れるようです。花菖蒲はこんな感じです。

 もう少し早い時期に来た方がきれいだったかもしれないです。

 感想としては、日陰も多く涼しいので、とても心地が良かったです。後庭園に入るには別途500円がかかるので、混雑もしておらず、のんびり楽しめました。ただし、あじさいを目的にしている人にとっては、わざわざ後庭園に来なくても楽しめるので、500円払ってまで入る必要はないかもしれないです。

 以下、後庭園の様子をお伝えします。
 まず、亀がいます!置物の亀ですが

 また、青地蔵さんや赤地蔵さんがいたり

 さらに、月型に切り取られている石もシャレオツですね!明月院だから、月のマークなのかな!?

 自然も豊かで心が落ち着きます♪

その他の楽しみ

 私は歴史散歩をメインにしているブロガーです。今回もあじさいを楽しむ目的ではありますが、やはり歴史も感じていただきたいので、そういった部分も紹介していきます。

①明月院やぐら
 「やぐら」は中世鎌倉時代特有の洞窟墳墓です。こちらは、鎌倉市内に現存する中では最大級のものになります。下の写真のように壁面に彫刻がなされているやぐらは、大変珍しいようです!!
 このやぐらは元々、永歴元年(1160)に起こった平治の乱の際、京都にて戦死した山内利通の菩提供養のために、その子経俊によってつくられたとも伝えられています。
 風化が進んでいますが、800年以上前からこうして残っているのはすごいですよね!?

②開山堂
 次に見えてきたのが、「宋猷堂(開山堂)」です。このお堂は善興寺興隆時代(1380年頃)、明月院境内に建立されていた宋猷堂を後に開山堂としたものです。開山堂とは、初代住職の像を祀っている所ですね。堂内の中央には、中興開山密室守厳禅師の木造があります。それにしても、非常に味のある建物ですね!屋根の感じとかすごくいいです♪

➂瓶の井
 近くには井戸もありました。これは何でしょう?
 どうやら、「瓶の井(つるべのい)」という井戸らしいです。鎌倉十井の一つで、内部に水瓶のようなふくらみがあることから「瓶の井」と呼ばれています。
 ちなみに、「鎌倉十井」とは、江戸時代に水質があまり良くなかった鎌倉の地において、特に良質の水が湧いたと伝えられる十の井戸です。
 疑問に感じたのは、江戸時代にどうやって良質な水かどうか調べてたんですかね?水のソムリエみたいな人がいたのかもしれないですね。

浄智寺

 浄智寺もあじさいを楽しめるお寺です。明月院の近くにあるので、是非立ち寄りたいところですね。

浄智寺とは

 浄智寺は、鎌倉幕府第5代執権 北条時頼の三男である北条宗政がなくなった折、その菩提を弔うために1281年頃に創建されました。
 鎌倉五山第四位に列せられています。なお、鎌倉五山とは、禅宗で鎌倉時代に中国の五山制度にならって最高の格付けをされた五つの禅寺のことです。
 創建当時は、中国(宋)からの渡来僧も多く、最盛期には七堂伽藍を備え、塔頭も11寺院に達したようです。

あじさいの様子

 今回は、中に入らず、入口付近だけであじさいを楽しみました。明月院と比べると迫力はないですが、なかなかいい感じです。全然混雑していないものGoodです!

境内の様子

 少し前に境内の様子を調べてきたので、気になる方は、下記リンクをご覧ください。
https://ashigarukumakichi.com/%e6%98%a5%e3%81%ae%e8%8a%b1%e3%82%82%e6%a5%bd%e3%81%97%e3%82%80%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e6%95%a3%e6%ad%a9%ef%bc%a0%e5%8c%97%e9%8e%8c%e5%80%89/

まとめ

 今回は、明月院を中心に北鎌倉の紫陽花を楽しみました♪
 やはり、ネックになるのは、この時期の人の多さですね…平日だったり、朝はやく行けば、混雑を避けられたかもしれないですね。

 何はともあれ、自然や歴史を感じていい写真も撮れたので、充実した散歩になりました。みなさんも北鎌倉で紫陽花を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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