なぜあなたは頑張っているのに幸せになれないのか?

 みなさんは心から幸せを感じていますか?

 現代の日本を考えると、仕事は探せばあるし、町中においしいものがあふれているし、住まいもあるし、自分を楽しませてくれる娯楽に溢れている。客観的に見れば、ものすごく幸せですよね。しかし、自殺してしまう方や、心の病にかかる方なども多く、幸せを感じていない人もかなり多いように感じます。

 私も、温かい家庭を築き、十分な住まいもあり、安定した仕事に就いているものの、心から幸せだと感じることができずにいました。「いつも何かに追われていて心に余裕がない。生きていくのって結構しんどいなぁ」と思っていました。

 そんな時に、幸せへの考え方を180°変えてくれるような本に出合いました!!ひすいこたろうさんSHOGENさんという方が書かれた『今日、誰のために生きる?』という本です。今回の記事でご紹介していきます。めちゃくちゃお勧めなので、最後までブログを読むとともに、実際に本書を読んでいただけると幸いです。

あらすじ

 著者の一人 SHOGEN(ショーゲン)さんは、日本でサラリーマンをしていました。そんな彼がたまたま立ち寄った京都の雑貨屋さんで、1枚のペンキアートに出会います。それは、アフリカ タンザニアの「ティンガティンガ」というペンキアートです。その絵を見た瞬間に「これだ!これで生きていこう」と確信した彼は、すぐさま会社を退職し、アフリカへ向かいました。すごい行動力!!

 彼は最初、ティンガティンガ村に行きますが、そこで出会った人に連れられて「ブンジュ村」に行くことになります。そこは、200人ほどの小さな村で、電気・ガス・水道も十分にないようなところです。元々は、ティンガティンガを学びに行ったSHOGENさんでしたが、「幸せとは何か?」、「どうしたら人は幸せに生きられるのか?」という問いの答えを、村民みんなから教えてもらうことになります。

 果たして、SHOGENさんはブンジュ村で具体的にどのような経験をして、どう変わることができたのか?少なくても日本にいたらできないような経験をしてきました。

心に刺さった言葉

 では、ここからは本書を読んで特に心に刺さった言葉をご紹介していきたいと思います。

一番大事なのは、まず自分を大切にすること

一番最初に大切にしないといけないのは、自分だよ。
ショーゲンはいつも自分を置き去りにしているように見える。
それでショーゲンの魂は喜んでる?
自分の魂に失礼なことをしてはいけないよ

 ショーゲンはある日、両手に買い物カゴを重そうに抱えているお母さんを見かけたので、持ってあげようと声をかけました。日本人的には、100点の行動ですよね。しかし、そのお母さんには、「ショーゲンには手伝って欲しくない」と言われてしまったのです。
 ブンジュ村の人たちの考えでは、まず自分の心を満たしてこそ、人の役に立てると考えています。ショーゲンの心に余裕がないことをお母さんに見透かされていたんですね。

 でも、これはショーゲンさんが特別という訳ではないですよね。日本人の多くの方が十分に心の余裕を持てていないのではないでしょうか?その証拠に、うつ病など心の病を患う方が後を絶ちません。きっと自分よりも仕事や同僚、家族などを優先してしまっているのだと思います。仕事でハイパフォーマンスを出したり、家族の生活を支えるには、まず自分自身が健康でいて、余裕を持っていないといけないですよね。だからまず、自分に優しくし、心を満たしてあげるのが大事ですね。

あきらめる時間がくる幸せ

日没になって、薄明かりがついていたとしても、もう真っ暗だよね。
だから、すべての作業をあきらめないといけない。
ショーゲンはあきらめるという言葉をマイナスに捉えていない?
でも、この村では、プラスなんだよ。
あきらめる時間が来るということは、今から真の休息の時間になるということだからね。

 ショーゲンさんは1日でも早くティンガティンガを描けるようになりたくて、朝も夜もなく、休憩もなく、描き続ける日々を過ごしていました。そんな時に村長から言われた一言です。

 ブンジュ村の人たちは、昼の15時半には仕事を終え、夜21時になるまでの間、自分の時間や家族との時間を大切に過ごしています。日本人とは大違いですね!!

 私の職場では、仕事が終わらなければ残業が当たり前になっています。たまに、月100時間を超えている人たちもいて、「残業が多い=忙しい=頑張っている=偉い」と考えている人もいます。周囲からも、残業が多いほど頑張っていると思われがちです。でもそれって変ですよね!?

 一方で、特に女性に多いのですが、仕事・家事・育児などに追われて一日中忙しい人も結構います。すごく頑張ってますよね。それがいいか悪いかは置いといて、幸せかどうかで考えると、どうですかね?幸せだと言い切れない方も多いのではないでしょうか。多くの人が幸せを感じる余裕がなくなっていると感じています。

 そこで私は、周りの目をあまり気にしないようにして、極力残業をしないようにしています。他の人が残業しているから帰りづらいとか考えないようにします。また、もうちょっと仕事を進めてから帰りたいという誘惑に駆られますが、時間を決めてスパッとその日の仕事を終えます。
 最初はなかなか難しかったですけど、不要な業務を徹底的になくし、資料を必要以上に丁寧に作ったりせず、会議の時間を短くするため下準備をしっかりと行うなどの工夫を重ねることで、残業はかなり減りました。

 もちろん仕事によって様々な事情があると思います。しかし、何としても自分のための時間を取り戻すことは大事です。少なくても毎日1時間は、自分のための時間を確保すべきです。そうじゃなきゃ何のために生きているのか分からなくなりませんか?その時間を確保するために、上司の評価とか、お金とか、あきらめなくてはいけないものもあるかもしれないです。でも私たちの人生は、一瞬一瞬の時間をどう過ごしてきたかの積み重ねです。やりたくもないことをやり続けたら、やりたくもないことを永遠とやっていた人生になるんです。いつか自由に使える時間はたくさんやってくると言う方もいるかもしれないです。でも、それはいつでしょうか?おじいちゃん、おばあちゃんになってから?子供が大きくなってから?そうすると、体力的にかなり衰えているかもしれないですし、子供も親元から離れているかもしれないですね。将来も大事ですが、「今」も大事なんです。みなさんも何かをあきらめることで、より大事なものを手にしませんか?

夢を叶える意外な方法

感謝の気持ちを伝えると、言われた相手は嬉しいでしょ。それだけで、こっちも嬉しいよね。
でも、それだけじゃない。感謝の気持ちを伝えると、たまにすごいことが起きるんだよ

 ブンジュ村の人たちは、1つひとつのことに感謝を伝えています。例えば、髪形を友達に褒められたりすると、結ってくれた人のところへ走って、お礼を伝えに行ったりします。また、ショーゲンさんが持っていたイヤホンの性能がいいという話になった時は、「それを作った会社に感謝の気持ちを伝えに行った?」と当然のように言ってきたようです。ショーゲンさんも日本に帰ってから、感謝を伝えることを実践して、1つ夢を叶えることができました(詳しくは本書をお読みください)。

 では、なぜ感謝をすると夢が叶うのでしょうか?私なりに考えたことをまとめます。
 まず一つは、脳科学的な視点になりますが、感謝をすると「エンドルフィン」と呼ばれる脳内物質が分泌されるからです。エンドルフィンが分泌されることで、多幸感が得られるとともに、ストレス解消、集中力・記憶力の向上などの効果もあります。つまり、夢に向かって進んでいくために必要なものが手に入るのです。

 もう一つの理由は、多くの人に応援してもらえるようになるからです。人が夢を叶えるためには、多くの人の助けが必要です。あなただったらどんな人を応援したいですか?答えは一つではないと思いますが、自分に対していつも心から感謝をしてくれる人であれば、サポートしてあげたくなりますよね!

 このように、感謝を習慣にすると、夢が叶うような人間になっていくんです。

自分らしく生きる覚悟

それは、自分のために描こうとしているのか?
それとも人のために描こうとしているのか?
人のために描くのはいいけれど、そこに自分の喜びもないといけない。
人のためにやって人が喜んだとしても、自分がまったく喜びを感じられないんだったら、それはやめておけ

 これは、ショーゲンさんが絵のオーダーをもらえるようになってきたときのことです。日本人のお客から頼まれた絵を完成させるために、朝から必死で描いていた時に村長から言われた言葉です。

 みなさんも同じような経験があるのではないでしょうか?上司に認められることを目的として、苦しみながら仕事をしていませんか?多くの人から「いいね」をもらうために、SNSを頑張っていませんか?そういう生き方をしていると、幸せは遠ざかっていきます。

 私も読者のためになるようブログを頑張ってきました。それももちろん大事なのですが、「私が喜びを感じているか、歓喜しているか」という視点を忘れていました。元々好きでブログを始めたのですが、週2回の更新という目標に追われて、苦しくなっていました。やはり、自分が心から楽しみながら記事を書いている方が、読者のみなさんにも、楽しさや感動が伝わると思います。

 また、別の視点からになるのですが、子育てって結構大変ですよね!?私は一人で考えをまとめたりする時間が好きなのですが、子供が生まれてから自分の時間が激減して、ストレスが溜まることも多かったです。
 だた、子供と遊ぶ時に、一緒に楽しむことを意識すると、苦しくなくなりました。ストレスを感じていた時は、「子供と遊んであげる」という認識になってました。このように、考え方を変えるだけで、幸せに気づくことができます。

 みなさんも、自分が喜ぶことをできていますか?喜びを感じないことばかり頑張っていませんか?自分らしく生きるということは、自分が喜びを感じることをしていくことです。是非、今一度ご自身の気持ちを再確認してみてはいかがでしょうか。

2日前のお昼ご飯、何を食べたか思い出せるか?

食事が作業になった時に、生活そのものも作業になるから、気をつけた方がいいよ

 ブンジュ村の村長の言葉です。この言葉は、私の心に「ぐさっ」と刺さりました。そう、私の食事は作業のようになることが多かったのです。例えば、朝ごはんはテレビのニュースや時間を気にしつつ、子供のご飯も用意しながら食べています。いかに効率よく食べるかといった感じです。そこには、真の食事の喜びなどなかったのかもしれません。

 食事から始まり、家事を作業のようにこなし、いつものルートで通勤し、どうでもいい仕事をサクサク処理していく。まさに、1日が作業のようになっています…
 ただ、家にはなるべく早く帰るようにしていて、家族と過ごす時間を楽しみます。そこだけは、作業ではないのかもしれませんね。

 そう考えると、村長がショーゲンさんに言ったように、食事を作業のようにしていると、生活、さらには人生が作業のようになってしまいます。これでは、人生の意義を見失ってしまいかねませんね。

 そのため、食事、目の前の人との会話、1つ1つの仕事など、人生のあらゆる場面で、その一瞬一瞬を味わい、深く喜びを感じることが大事なのではないでしょうか。それが「真に生きること」だと言えます。

まとめ

 いかがでしたでしょうか!?

 みなさんは、自分自身を大事にできていますか?
 だらだら残業していませんか?
 日頃から感謝できてますか?
 自分が心から喜びを感じることをできていますか?
 食事をはじめ、日常生活を作業のように過ごしていませんか?

 「すべて問題なくできているよ♪」という方は少ないのではないかと思います。多くの日本人は、仕事や家事・育児などに追われて、余裕をなくしています。そうすると、やることなすこと全てから熱を失ってしまい、何も感じないロボットみたいになっていくんですよね。私も、忙しい日々をなんとかこなしているうちに、私にとって何が楽しいのかも見失いそうになっていました。

 しかし、ブンジュ村の教えを本書で学ぶことで、「このままではまずい!本当の人生を取り戻さないと!」と切実に感じました。

 そして、みなさんにも本書を読んでいただいて、本当の幸せに気づいていただければ幸いです。

 最後に、本書で学んだ「感謝」をしたいと思います♪
 ひすいこたろうさん、ショーゲンさん、こんなに素晴らしい本を作ってくださってありがとうございます。きっとこの本を読んで、人生が大きく変わる人もいるはずです!!

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