みなさんは、あじさいの花は好きですか?鎌倉周辺にはあじさいがきれいな寺社が多くあります。その中でも、江ノ電の長谷駅や極楽寺駅周辺は、あじさい激戦区と言えます。
そこで、6月20日に次の順番で散歩をしてきました。
長谷寺 ➡ 光則寺 ➡ 収玄寺 ➡ 成就時 ➡ 極楽寺
あじさいや歴史を楽しめるコースだったので、ご紹介していきたいと思います。内容がたくさんあるので、3回に分けて、今回は長谷寺についてご説明します。最後までお楽しみください。
長谷寺とは
長谷寺は、江ノ電の長谷駅近くにある有名なお寺です。駅から歩いて5分くらいで着きます。平日に行ったのですが、修学旅行生や観光客も多く、賑わっていました。
天平8年(736)に建立され、鎌倉の中でも長い歴史のあるお寺です。宗派としては浄土宗のお寺ですが、浄土宗の開祖である法然は平安時代末期から鎌倉時代初期の人なので、途中から宗派が変わったのだと思います。
さて、いきなり第1問目のクイズ!
長谷寺には、観音像にまつわる有名な言い伝えがあります。それは何でしょう?
①観音様が徳道上人の夢に出てきて、ある場所で穴を掘るよう伝えた。そこを掘ると観音像が出てきたので、近くに長谷寺を建てた。
②長谷寺の住職は、弱者にやさしく徳のある人物だった。その住職が亡くなった時、まぶしい光に包まれて、住職が観音像に変わっていた。
➂奈良のお寺から海に流されて三浦半島に流れ着いた観音像を遷し、長谷寺が建立された。
正解は、なんとなんと➂です!
寺伝によると、開山の徳道上人が大和の国(奈良県)初瀬の山中で見つけた樟の巨大な霊木から、二体の観音像が造られました。
一体は、大和長谷寺の観音像となり、残る一体が衆生済度の願いが込められ海に流されたと言います。その後、三浦半島の長井浦(現在の初声あたり)に流れ着いた観音像を遷し、建立されたのが長谷寺です。
奈良から流れ着いてきたなんてロマンがありますね♪ネットで見た限りでは、奈良にも十一面観音像があるようなので、今度絶対見てみたいです!!
長谷寺の見どころ
長谷寺の特徴は、境内の手入れが行き届いていて美しい点です。季節ごとに旬の草花があるので、いつ来ても楽しめます!
それでは、見どころを一つずつ見ていきましょう。
手入れが行き届いたきれいな境内
長谷寺に入ると、いくつかの池があります。上流の方から水が流れてくる様子は涼しげで癒されます。特に、初夏から夏にかけては、暑さを忘れさせてくれます。
池の周りにはモミジの木もあったので、秋の紅葉も美しいのではないかと期待させてくれます。
地味な部分ですが、下の写真のコケや砂利の感じもいいですよね♪
鉢に植えてある草!何なのかはよく分からないですが、個人的には好きなので、写真に収めてみました。みなさんはどうですかね?
筧もあります。「かこん」といい音が鳴ります。
大黒堂
さて、境内に入って右側に進んでいくと、大黒堂があります。こちらには大黒天がいます。
下の写真は大黒天ですね。とてもいい雰囲気で写真を撮れました!
さて、ここで第2問目のクイズ!
大黒天はどんな神様なのでしょうか?
①出世・開運を授ける財福の神
②弥勒菩薩の化身といわれる不老長寿の神
➂仏教を守護する四天王の一人。病魔対敵の神
正解は、①の出世・開運を授ける財福の神 でした!なんとなく、お金持ってそうな雰囲気ありますもんね。
ちなみに、②は浄智寺にいる布袋尊で、③は宝戒寺にいる毘沙門天です。
鎌倉・江ノ島には、いくつかの寺社に七福神がいるので、「七福神めぐり」をして、運気をアップさせたいところですね♪
弁天窟
下の写真の鳥居の先は、洞窟になっています。中に入ると、壁面に弁財天などが彫刻されています。暗くてうまく写真は撮れなかったのは残念です。静かな雰囲気に立派な彫刻があり、別世界のような雰囲気を味わうことができます。ただ、暗いしジメジメしているので、一人で入るのは怖いかもしれないです!何かが出そうな、ちょっとドキドキさせられる感じです!
観音堂
境内の階段を上って高いところまで来ると、観音堂があります。中には本尊の十一面観音像があるのですが、日本最大級の木造の仏像です。金ぴかだし、大きいのですごい迫力があったのですが、写真撮影は禁止なので、入口までしか写真を掲載することはできません。長谷寺に訪れたら観音堂にも来ること必須ですね!
さて、ここで第3問目の問題です。
ふと疑問に思ったのですが、観音様ってそもそも何なんでしょう。
①インドの王子として実在した人物。6年に渡る苦行を経て仏陀となった仏教の始祖。
②『般若心経』などに出てくる菩薩の1つ。世の中のありとあらゆる人を救うために様々な姿に変身
➂表情は大変険しいが、人々を憐れむ大きな慈悲を持った仏様
正解は、なんと②です。
ちなみに、①はお釈迦様の説明で、③は不動明王の説明です。
なお、菩薩って一体何なんでしょうね。仏とはまた違うのでしょうか?どうやら、菩薩は修行中の仏で、仏は修行の完了した菩薩であるようです。
さらに、もっと詳しく説明すると、日本でよく見かける仏像は4種類あります。次の順番で序列が決まっています。①が一番偉い訳です。
①如来(釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来 など)
②菩薩(聖観音、十一面観音、弥勒菩薩、地蔵菩薩 など)
➂明王(不動明王、愛染明王 など)
④天(帝釈天、阿修羅、弁財天 など)
簡単にまとめると以上になります。今までごっちゃになっていたのですが、整理できてスッキリです。今後は一つひとつしっかりと調べていきたいですね。
見晴らしの良さ
観音堂の近くに見晴らし台があります。鎌倉の海の方まで見えて景色がいいです。長谷寺は高低差があるので、ここまで来るのは少し大変でしたが、疲れも吹っ飛びます♪
あじさいの様子
最後にあじさいについて、まとめていきます。境内全体に広く咲いていて、種類もいろいろあるので、十分に楽しむことができます。観音堂のあたりまで上って行った先に、さらにあじさい路があったのですが、追加料金を取られるので、今回は止めときました。お金と時間に余裕があったら、是非あじさい路まで見ていただくのがいいと思います。
結論として、あじさいはきれいだったのですが、6月20日だと少し時期が遅かったかなと感じました。やや色がくすんでしまったあじさいもあったので、もうちょっと早く訪れるのがベストかと思われます。ただ、この時期でも、色鮮やかなあじさいを味わえるので、大丈夫ですが。
まとめ
長谷寺は有名なお寺だけあって、見どころがたくさんありました。境内は手入れが行き届いていて、とても美しかったです。そして、今回はあじさいでしたが、桜や紅葉など季節ごとに草花を楽しめるようなので、また行ってみたいですね。
ただ、長谷寺の弱点はやはり人が多いところですね。私は平日に休みを取っていったのですが、あじさいの見頃ということもあって、人がかなり多かったです。江ノ電長谷寺駅周辺には、長谷寺や大仏のある高徳院など人気のお寺が多く、観光客もかなり来るんですね。私は静かにゆっくりと境内を散策したいので、その点はマイナスかなと思います。
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