初秋の花も楽しむ歴史散歩①(大巧寺~宝戒寺~浄光明寺)

歴史散歩

 みなさんこんにちは!くま吉です!

 さてさて、2025年の暑い夏もようやく9月下旬に終わりを迎えました。それにしても、長い長い夏でしたね…地球温暖化をまさに実感した年であったのではないでしょうか。何はともあれ、すずしくなってきたので、散歩の季節ですね♪

 早速、鎌倉に行ってきました!9月はハギやヒガンバナがきれいな時期なので、歴史散歩をしながら 秋の花の美しさを感じられればと考えています。

 ルートは次のとおりです。

 大巧寺⇒宝戒寺⇒浄光明寺⇒英勝寺⇒海蔵寺⇒圓應寺

 今回は前半の3寺をご紹介します。注目は、浄光明寺です!ハギやヒガンバナがきれいだったことに加え、仏像も充実しているので、いい散策ができました♪

 ちなみに、後半の散歩のリンクは、次のとおりです。

初秋の花も楽しむ歴史散歩②(英勝寺~海蔵寺~圓應寺) | くま吉の歴史散歩ブログ (ashigarukumakichi.com)

 それでは、歴史散歩のスタートです!

大巧寺(だいぎょうじ)

大巧寺とは

 鎌倉駅東口を出て、歩いて4分程のところにあります。近いですねぇ!!

 さて、いきなりですが、第一問目のクイズです!
 大巧寺には、何を目的に参拝する人が多いでしょうか??

①縁結び
②安産祈願
➂商売繁盛

 正解は、②の安産祈願です。

 室町時代に五世日棟上人が産女霊神うぶめれいじんをまつったことから、「おんめさま」と呼び親しまれています。安産祈願に訪れる人が多く、今も戌の日には、大勢の参拝客でにぎわっています。こじんまりとした境内ですが、きれいな花も多く、魅力的なお寺です♪

境内を散策

 入口の門をくぐっていくと、細い道が続くので、奥まで進んでいきます。途中まで行って、振り返ったときの様子が、下の写真です。

 境内にはきれいな花が咲いていました♪特にコムラサキシキブの紫の実がかわいいですね!食べたらおいしそう!?実際はどうなんでしょうかね?
 Copilotに聞いてみたら食べれるらしいですが、おいしくないようです。苦いとか書いてありました。食べるのを止めといて正解ですね…

 本堂はこのような感じです。カップルが長らく写真を撮っていたので、やっと私も写真を撮ることができました。ちっきしょー
 さすがに、安産祈願をするお寺なので、男一人で乗り込む人はいなかったです…

 きれいな花たちに心を癒されて満足したところで、次のお寺に向かうことにしました。

宝戒寺(ほうかいじ)

宝戒寺とは

 北条氏歴代執権の屋敷跡にあるお寺です。北条氏滅亡後、菩提を弔うために後醍醐天皇の命を受けた〇〇が創建しました。

 さて、ここで第2問目のクイズです。
 上の文章の○○に入る人物は誰でしょう?

①楠木正成
②新田義貞
➂足利尊氏

 みなさんは答えが分かりましたでしょうか?正解は、➂の足利尊氏です!彼は、室町幕府を開いたことで有名ですね!
 ちなみに、鎌倉幕府滅亡後、後醍醐天皇と足利尊氏は対立するようになります。その結果、後醍醐天皇を中心とした建武の新政は終わり、南北朝時代へと突入していきます!!

境内を散策

 境内に入ると、正面に本堂が見えます。中には、鎌倉・江ノ島七福神の毘沙門天や本尊である子育経読地蔵大菩薩などが祀られてみます!!是非、中もしっかりと見てくることをお勧めします。

 境内には、四季を通じて花が咲きますが、何といっても9月頃のハギがステキなお寺です♪境内に広く咲いていました。やっぱり、鎌倉でハギといったら宝戒寺ですね。

 こちらは、宝篋印塔ほうきょういんとうです。1333年に滅亡した北条氏並びに鎌倉合戦東勝寺戦没諸精霊を供養する慰霊塔です。鎮魂の祈りを込めた写経、写経石が納められています。

 お寺の梵鐘も何かいい味を出していますね♪

 境内を一通り回り、満喫することができたので、次に向かうことにしました。

浄光明寺(じょうこうみょうじ)

浄光明寺とは

 建長3年(1251)に6代執権北条長時が創建しました。収納庫で拝観できる宋風の本尊・阿弥陀三尊像は鎌倉彫刻の傑作とされています。
 また、初秋の時期は、ヒガンバナやハギなどの花がきれいで見頃を迎えます。

境内を散策

 さて、境内に入ると、早速一体の仏像がお出迎えしてくださいます♪よく見るととても顔立ちがいいと思いませんか?実は、この観音菩薩は、ある有名な美人の名前がついています。

 では、ここで第3問目のクイズです。
 その有名な美人とは次のうちどれでしょう?

①楊貴妃
②マリリン・モンロー
➂橋本環奈

 正解は、①の楊貴妃でした!!
 簡単でしたかね?下の写真を見て分かるとおり、確かに楊貴妃観音となっていますよね!?今まで見た中で一番美形な仏像かもしれないです。

 境内をさらに巡っていくと、様々な仏像との出会いがあります。やはり、一番印象的だったのは、収納庫に収められている本尊・阿弥陀三尊像です。慶派の作風を基調としながらも、宋風美術の特徴も見られ、中世鎌倉でのみ流行した「土紋」と呼ばれる装飾技法が用いられた仏像としては最古のものです。引き込まれるような魅力があったので、しばらく眺めてしまいました。ただ、写真は禁止だったのが残念です…

 他の仏像等は写真OKでした♪いろいろと見どころ満載ですね!

虚空菩薩
仏殿内の三世仏
やぐらなども素晴らしいです♪
穏やかな顔をしていますね!

 まだまだ先があるようです。階段を上って行くと何があるのでしょうか?

 こちらは、網引地蔵と呼ばれています。綱を引いている様子はないですが、どういうことでしょう?実は、漁師の網にかかり、海から引き揚げられたという伝承からその名がついたようです

 おっと、まだまだ階段がありました。

 階段を上りきったところには、冷泉為相れいぜいためすけ墓があります。ここが一番奥になるようです。

 ちなみに、冷泉為相とは、鎌倉時代中期から後期にかけての公卿・歌人になります。彼の祖父は、あの『小倉百人一首』の撰者としてしられる藤原定家になります。母は『十六夜日記』の作者として知られる阿仏尼です。文化面ですごい家系ですね!!

 最後に、境内の草花の写真を紹介します!
 この時期はヒガンバナ、赤と白のハギなど盛りだくさんでした。

まとめ

 いかがでしたでしょうか?

 個人的には、浄光明寺がとてもおすすめで、そこだけを目的として散策をしても十分に楽しめるのではないかなと思いました。そして、この散策はまだ終わりではなくて、後半へと続いていきます。

 後半戦の方が盛り上がってくるので、是非お楽しみください♪

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