大成功したい人必見!!『奇跡のリンゴ』を読むべし!!

感想

 みなさんは『奇跡のリンゴ』という本を知っていますか?

 これは、青森県のリンゴ農家 木村秋則さんの実体験を本にしたものです。
 彼が成し遂げたのは、リンゴの無農薬栽培です。「そんなの難しくなさそう!」と思う方も多いかもしれませんが、リンゴは害虫や病気に弱く、リンゴ農家の常識では絶対不可能と考えられていました。それを可能にしたのが木村さんなんです。
 彼の生き方に、常識を覆すようなことを成し遂げる人の特徴を見ることができたので、ご紹介していきたいと思います。

あらすじ

 木村さんは、青森県弘前市岩木町のリンゴ農家です。リンゴは病気や害虫にものすごく弱いので、いくつもの農薬を使い分けて栽培するのが当たり前となっています。もちろん、木村さんも適切に農薬を使いながらリンゴをつくっていました。

 しかし、妻の美千代さんは、農薬を散布するごとに一週間ほど寝込んでしまうくらい農薬に弱い体質でした。消費者に健康被害が出ないように農薬が使われていましたが、生産者側は大きなリスクを負っていました。そのやり方に木村さんは疑問を持つようになったのです。

 そこで、木村さんはリンゴの無農薬栽培に挑戦する決意を固めます。普通であれば、一部のリンゴ畑で実験して、うまくいけば広げていく方法をとるかと思います。木村さんも最初はそうしていたのですが、成果を出すことを急ぐばかりに、全てのリンゴ畑を無農薬栽培にしてしまいました。案の定、病気や害虫により、木村さんのリンゴ畑は壊滅的な状態となりました。収入がない時期が数年間も続き、家族も巻き込んで貧困状態になってしまいます。周囲の人たちから距離を置かれるようになるだけではなく、実の親にも会ってもらえなくなりました。

 さすがの木村さんも限界を感じ、山に登って自ら命を絶つことを決心します。ちょうどそこで奇跡が起こります。山奥に立派なリンゴの木が生えていたのです。当然、山奥なので無農薬です。木村さんは自分がその時にやろうとしていたことも忘れて、なぜ無農薬なのに元気なリンゴの木が生えているのか調べ始めました。そこで、山と畑では土壌の状態が異なることに気づいたのです。

 木村さんが見たのは、実はリンゴの木ではなくどんぐりの木だったようですが、この出来事以来、徐々にリンゴの木を回復させることができるようになったのです。そして、ついに木村さんは「絶対不可能」と言われ続けたリンゴの無農薬栽培を実現したのです。

成功者の特徴

 それでは、これから木村さんから学べた成功者の特徴を3つほど紹介していきます。

バカになれる

 死ぬくらいなら、その前に一回はバカになってみたらいい。同じことを考えた先輩として、ひとつだけわかったことがある。ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができるんだよ。

 みなさんは何かに熱中したことはありますか?それも人から狂っていると言われるほどに夢中になったことはあるでしょうか?

 私は子供の頃から野球をするのが好きでした。雨が結構降る中でも、友達と野球の練習をしたのが思い出されます。大人になって考えてみるとバカだなぁと恥ずかしくなります。ただ、社会人になってからも草野球を続けていました。うまくなるために、ランニングしたり、ピッチングフォームの確認をしたり、変化球の投げ方をひたすら考えたりしていました。それも、第三者的に見ると、バカなことやってるなぁという感じじゃないですかね!?そして、野球でスランプに陥ることもあるんですが、ずっと考えていると改善策が浮かんでくるんです!!そのため、木村さんの言うことがなんとなく分かります。

 今は、仕事・家事・育児に追われて自由な時間が少ない。その中で、バカになるほど何かに熱中することは難しい。どうしても生活のバランスが崩れてしまいます。現実的な路線としては、生活の中で余った時間の中で、いかにして自分が本当にやりたいことをできるかといったところではないでしょうか。

 しかし、そんなバランスを考える人は、大成功を収める可能性は低い。大きな成功を手にする人は、どこか過剰な人が多いのです。周りからは、「そこまでやらなくても…」と思われる人なんです。
 木村さんも、不可能だと言われていた無農薬栽培に挑戦し、数年間も収入がほとんどない状態になってしまった。周囲の人たちからも「頭がおかしくなった」と思われていました。けれども、諦めずに自分を信じて突き進んだ。木村さんも明らかに過剰な人だったのです。

 ちなみに、上記の青字部分は、自殺を考えた人たちに対する木村さんからの言葉です。木村さんも自殺する寸前のところまでいった。だから、その言葉には重みが感じられる。

 死のうとか、人生諦めようとか考える前に、何かを一生懸命バカになってやってみてはいかがでしょうか?そしたら、木村さんの言うとおり、何か大事なことに気づけるかもしれないですね。

たくさん失敗できる

 木村さんは無農薬でリンゴをつくることに成功しました。しかし、そこに到達するまでには数えきれないほどの失敗を繰り返してきました。農薬を使わないと、リンゴの木に病気や害虫が発生し、甚大な被害を被ることになります。

 木村さんのリンゴ畑も壊滅的な状態になってしまいます。その中で、醤油、牛乳、酢など、農薬に代わる「何か」を探して、ありとあらゆるものを試していきました。最終的には、土壌の状態を改善し、豊かな生態系を育むことがキーポイントだったのですが、その真実に辿り着くためには、たくさんの失敗が必要だったのです。

 「確かに、失敗することは大事だよねー」と感じている方も多いと思います。しかし、自分のこととなると話は別で、私たちは失敗を恐れる傾向にあります。仕事で失敗して、上司ですとか、お客さんとかに怒られたらどうしようと恐れていませんか?最近では、映画や本など、あらすじなど見てから、実際に見る人がいると聞きます。ここにも、失敗して時間を無駄にしたくない気持ちが見えてきます。

 失敗を恐れすぎると何が問題かというと、無難な行動しかできなくなることです。無難な行動からは、新しい発想など出てこないですよね。新しいことに挑戦するには失敗はつきものです。失敗を恐れない人ほど、我々の常識を超えたことを成し遂げられるのです。

源頼朝も平家を倒すための挑戦をしたから成功したんですよね!

 また、私の人生を振り返って、勉強になったなぁと思ったことは、失敗したことに関係していることが多いです。苦い思い出は、記憶によく残ります。つまりは、教訓として自分の中に残っていく訳です。

 そもそも、失敗を失敗と捉えない考え方もあります。エジソンの名言に次のようなものがあります。

 私は今までに一度も失敗をしたことがない。電球が光らないという発見を今まで二万回しただけだ。

 このような考え方を持っている人は強いですよね!さすが、発明王エジソン!!
 みなさんも是非、いろんなことに挑戦して、失敗してみてはいかがでしょうか?

人に流されない

 木村さんは、常識では不可能とされてきたリンゴの無農薬栽培に挑戦してきました。当然簡単にできるはずもなく、リンゴが全く収穫できない時期が数年間も続き、どん底の生活を送ることになります。周囲の人たちからも、無農薬栽培なんて無理なんだからやめたほうがいいと散々言われたが、木村さんは自分を信じて突き進みました。

 木村さんは周りの人たちが言うことに聞く耳を持たないようにしていましたが、彼のなかにも常に葛藤があったのです。絶対にできると信じている自分と諦めた方がいいという自分が戦っている。結局、自分を信じて進み続けました。諦めることができなかったと言うべきかもしれないですが、それによって大きな成功を掴むことができたのです。他人に止められたからといってすぐに諦めていたら、無農薬栽培のリンゴが実現することはなかったはずです。

 みなさんは、人の言うことに流されるタイプでしょうか?それとも、自分の意見を曲げずに貫くタイプでしょうか。私はバランス型ですが、どちらかというと人に流されないタイプです。しかしながら、社会人をしていると、上司に合わせないといけないことも多いです。そうやっていると、どんどん自分らしさがなくなっていくような気がします。最初は尖っていたのに、水の流れにさらされてどんどん丸くなってしまう石のように、個性が奪われていくような感覚を覚えます。そのため、自分が好き勝手できる歴史散歩やブログに力を入れています。そうやって、バランスをとっているんです。

やっぱり歴史散歩は楽しいですよ~♪

 少し話が脱線しましたが、要するに、常識を覆すような大成功をするためには、他人の意見に振り回されてばかりではダメなんです。人の意見を聞くのは大事なんですが、強い芯を持っていないと、思わぬ方向に曲がってしまいます。それでは、自分の理想を叶えることはできないんです。
 例えば、野球を例に挙げると、大谷選手が成し遂げた「二刀流」は無理だと考えられていました。野球を良く知っているプロ野球のOBの方々も無理だと言っていました。普通は、ピッチャーと野手のどちらかで一流になることだけでも極めて困難です。どちらも超一流になるなんて誰にも信じられなかったのです。そう、本人を除いては。大谷選手は、周りが何を言おうと、自分を信じて突き進んだ訳なんですね!

 最後に結論をまとめると、このように人に流されない人の方が、不可能なことを可能にすることができるのです。当然、人の忠告を聞かないと、大失敗に終わることになる可能性もあります。

まとめ

 いかがでしたでしょうか?

 みなさんも木村さんのように大成功を収めたいですか?

 今回は、成功するために大事なことを書きましたが、昔から「バカと天才は紙一重」と言うように、成功する人と失敗する人も紙一重のところにいます。
 木村さんについても、家族も巻き込んで貧困状態となり、彼の人生は完全に行き詰っていました。

 その点、私の個人的な意見ですと、特段大成功を収めなくても幸せになれると考えています。普通に家族と笑って過ごせる。自分がやりたいことをやる時間もある。それでいいんじゃないかなとも思っています。

 木村さんは自分がやりたいことをやった。そして、とてつもないことをやり遂げた。これは木村さんならではの人生とも言えます。参考になるところはすごく多いです。尊敬もします。ただ、下手に彼のまねごとをすると、人生大失敗するリスクもあるかなとも思えなくもないです。みなさんのタイプに合わせて参考にしていただければと思います。

 何はともあれ、『奇跡のリンゴ』はおすすめの本なので、是非読んでみてください。

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