紅葉も楽しむ♪北鎌倉歴史散歩

歴史散歩

 みなさんは北鎌倉周辺のお寺には行ったことありますか?
 私は、北鎌倉の静かでレトロな雰囲気が好きです。自然も豊かなので、季節ごとに楽しめます!紅葉の名所もたくさんあるので、今回は紅葉も楽しみながら、北鎌倉周辺の歴史散歩をしていきたいと思います。

 ルートとしては、明月院→東慶寺→円覚寺 の順にまわりました。明月院と円覚寺は特に有名ですよね!?そういう意味では、今回のポイントは東慶寺になります。写真は禁止でしたが、とても素晴らしいところでした♪

 では、北鎌倉 紅葉・歴史散歩のスタートです!!

明月院

 さて、明月院の入口に着きました。明月院は別名「あじさい寺」とも呼ばれていますが、紅葉の名所としても名高い場所になります。どんな景色に出会えるのかワクワクします♪

 ちなみに、あじさいの時期に明月院に行った時の記事はこちらです!
 あじさいも楽しむ北鎌倉歴史散歩♪ | くま吉の歴史散歩ブログ

 明月院の前身である「明月庵」は、今から約850年前の永歴元年(1160)に建てられました。この地の武将で平治の乱で戦死した山内首藤俊道の菩提供養のため、山内首藤経俊が創建。
 その約100年後に、鎌倉幕府第5代執権 北条時頼によって、この地に「最明寺」が建立されたようです。最明寺はその後になくなってしまいますが、第8代執権の時宗が最明寺跡に「善興寺」を創建しました。
 さらに、1380年には、「明月庵」が「明月院」と改められました。
 最終的には、「善興寺」は明治初年に廃寺となってしまいますが、筆頭の支院だった「明月院」だけが残りました。

 明月院も現在に至るまでいろいろあったんですね!

 このような経緯もあって、明月院に入ってすぐに北条時頼のお墓があります。まずはお墓参りを済ませてから境内を散策することにしました。

 さて、ここで第1問目のクイズ!
 北条時頼は、南宋出身の禅宗の僧、蘭渓道隆を保護し、鎌倉に○○寺をひらきます。そのお寺は何でしょう?

①法隆寺
②清水寺
➂建長寺

北条時頼墓所

 それでは、答えを発表します。正解は、➂建長寺でした!
 法隆寺と清水寺は全然場所が違いますよね!まずは初心者向けの問題でした。
 ちなみに、建長寺の写真もせっかくなので、載せておきます。

 是非、建長寺も行ってみてくださいね♪鎌倉五山第一位だけあって、ものすごく迫力を感じました。もちろん歴史的にも重要な建物などあるので、鎌倉に来たら建長寺は外せませんね!

 では、明月院に戻ります。

 次に見えてきたのが、「宋猷堂(開山堂)」です。このお堂は善興寺興隆時代(1380年頃)、明月院境内に建立されていた宋猷堂を後に開山堂としたものです。開山堂とは、初代住職の像を祀っている所ですね。堂内の中央には、中興開山密室守厳禅師の木造があります。それにしても、非常に味のある建物ですね!屋根の感じとかすごくいいです♪

 そのすぐ近くに「明月院やぐら」がありました。「やぐら」は中世鎌倉時代特有の洞窟墳墓です。こちらは、鎌倉市内に現存する者の中では最大級のものになります。下の写真のように壁面に彫刻がなされているやぐらは、大変珍しいようです!!
 このやぐらは元々、永歴元年(1160)に起こった平治の乱の際、京都にて戦死した山内利通の菩提供養のために、その子経俊によってつくられたとも伝えられています。
 風化が進んでいますが、800年以上前からこうして残っているのはすごいですよね!?

 では、ここで第2問目のクイズ!
 先ほど話に出てきた「平治の乱」の概要は次のどれでしょうか?

①後白河天皇と崇徳上皇に分かれて、藤原氏・平氏・源氏などが一族同士で敵味方に分かれて戦い、結果的に後白河天皇が勝利した。
②【平清盛・信西(藤原通憲)vs【源義朝・源頼朝・藤原信頼】の戦いで、平氏が勝利を収めた。
➂平氏政権に対する源氏を中心とした反乱。源氏が平氏を滅ぼす。

 それでは正解の発表です。正しい解答は②でした。

 ①は「保元の乱」、③は「治承・寿永の乱」ですね。
 なお、「保元の乱」と「平治の乱」については、皇族や貴族の争いの決着を武士がつけました。そのため、武士の存在感が高まり、その後の武士の世の中が訪れる転機になったと言われています。まさに、時代が平安から鎌倉に変わっていく過渡期だったんですね。

 さて、話を散歩に戻して、近くには井戸もありました。これは何でしょう?
 どうやら、「瓶の井(つるべの井)」という井戸らしいです。鎌倉十井の一つで、内部に水瓶のようなふくらみがあることから「瓶の井」と呼ばれています。

 ちなみに、「鎌倉十井」とは、江戸時代に水質があまり良くなかった鎌倉の地において、特に良質の水が湧いたと伝えられる十の井戸です。
 疑問に感じたのは、江戸時代にどうやって良質な水かどうか調べてたんですかね?水のソムリエみたいな人がいたのかもしれないですね。

 そして、下の写真が枯山水庭園です。わびさびを感じますね♪「本当にわびさびを分かっているのか?」というつっこみがありそうですね・・・あれですよね。黄緑色で、お寿司とかについてくるやつですよね。食べるとツーンとする・・・それは、わさびか・・・すみません、よく分かってないまま使っていました。勉強しておきます。
 とはいうものの、見ていると落ち着く感じがしました。

 ついに、本堂までやってきました。本堂から後庭園を覗き込むことができます。ちょっとしか見えないけれど、逆にそれがステキな感じがしますね。
 明月院の後庭園は、紅葉もきれいだと聞いていたので、いざ出陣じゃー!!と思いましたが、12月にならないと入れない!?今日は11月29日・・・明後日にならないとダメじゃん!来年こそは後庭園に入れるようにとリベンジを誓いながらその場を後にしました。

 一通り回って、出口付近に戻ってきました。橋の上から川を覗いてみると、モミジのじゅうたんができていて、少し風流な感じがしました。気が付いたら、ウサギさんとカメさんも一緒にのぞき込んでいました♪

 散ったモミジを楽しんだところで、次のお寺に出発することにしました。「ウサギさん、カメさんまた来るねぇ」と伝えて、その場を後にしました。

東慶寺

 さて、東慶寺にやってきました。ところが、なんと境内撮影禁止!!しょうがないので、入口付近だけ写真に撮りました。

 東慶寺とは、どんなお寺なんでしょう!?

 ここでいきなりクイズ第3問目!
 東慶寺は、明治4年(1871)まで、○○という寺で有名でした。このお寺はどのような特徴をもっていたでしょう?

①日本一厳しい修行を受けられる寺
②貧しい人たちを熱心に救済する寺
➂女性が駆け込めば、離縁できる寺

 みなさん分かりましたか?
 正解は、➂の離縁ができる寺です。

 東慶寺について、少しご説明します。
 開基は北条貞時、開山は覚山志道尼(北条時宗夫人)です。弘安8年(1285)に創建された臨済宗 円覚寺派の寺院となります。明治まではおよそ600年間、女人救済のお寺でした。その時代には、女性から離婚できなかった時代ですが、この寺に駆け込むことで、女性は離縁をすることができたのです。

 私の妻も「離婚だー、離婚だー」といつも言っているので、現代も離縁できるなら駆け込んでいたかもしれないです(笑)あぶない、あぶない

 では、まず入口付近の写真です。
 まあ、本番は境内なので、十分に良さは伝わらないと思われます・・・

 ここからは、写真に撮れないので、感想だけお伝えします。

 正直、無料で入れるお寺なのであまり期待はしていなかったです。しかしながら、自然と調和しているお寺で、とても美しかったです。
 紅葉はイチョウが中心で、11月末に見頃を迎えていました。特に、奥の方に墓地があるのですが、その入口付近にあるイチョウは立派で、写真に撮れなかったのが残念です。
 さらに奥へと進むと、自然が豊かで、あたりは静寂に包まれており、なんか異世界に来たような感覚を受けました。心が落ち着く、いい時間を過ごすことができました。

 最後に、定かではない情報ですが、東慶寺を出る時に、小学生の子供が、「ここでザリガニが撮れるんだよねー」と話しているのが聞こえました。もしよかったら本当にザリガニがいるか探してみてください。信じるか、信じないかはあなた次第です・・・

円覚寺

 円覚寺について、11月末の散歩では、入口付近だけ写真を撮りました。というのも、前回までのブログをご覧いただいた方はご存じかと思いますが、鎌倉駅西口の散策を終えてから北鎌倉まできたので、体力が尽きました・・・10歳若ければまだ行けたかもしれませんが、アラフォーの私にとっては限界でした。しかし、1週間後の12月初めに境内も散歩したので、入口は11月末、境内は12月初めの写真になります。

 また、この前歴史散歩で円覚寺を紹介したばかりなので、紅葉の写真だけ紹介していきます。
 この前の紹介記事はこちらです。円覚寺の魅力が詰まった記事なので、必見です!!
 円覚寺をゆる~く歴史散歩@北鎌倉 | くま吉の歴史散歩ブログ

 さらに、円覚寺の舎利殿を見に行った時の記事はこちらです。めったに見れないので、おすすめです!!
 超レア!?円覚寺の舎利殿を間近で目撃せよ!! | くま吉の歴史散歩ブログ

 入口付近のモミジは見頃でした。いい感じなので、アップでも撮ってみました。

 次からは、12月上旬の写真になります。まだまだ紅葉がきれいでしたが、もうちょっと早い時期に来た方がきれいだったかもしれないです。
 まずは、山門とモミジです。

 方丈裏の庭園もとても好きな場所なんですが、ちょっと葉っぱが散っていましたね・・・
 ちなみに、ここら辺で写真を一人で撮っていたら、カップルに写真を頼まれました。一眼レフのカメラを持って、写真をパシャパシャ撮っている人って、写真撮るのうまそうですよね!?それが私だったんです。しかし、別にうまくないんですよね。まだ一眼レフを買ってから1月くらいしか経ってないし・・・でも、カップルはいい写真を期待している!断るのも良くないので、プレッシャーを感じつつも数枚の写真を撮りました。写真気に入ってくれたでしょうか。

 最後に、入口付近に素敵なイチョウの木があります。

まとめ

 やっぱり、明月院や円覚寺は、人気スポットだけあって美しいですよね♪円覚寺の境内は12月2日にも行ったのですが、11月末ぐらいの方がベストだったと思います。逆に、明月院は12月の方が正解でした・・・そう考えると、紅葉の見頃って難しいですよね!?その年や場所によってちがいますからね~。
 そして、個人的には、東慶寺の雰囲気がかなり好きだったので、写真撮影禁止が非常に残念でした。とてもステキなお寺だったので、是非みなさんも駆け込んでみてください(笑)

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