鶴岡八幡宮をゆる~く歴史散歩@鎌倉

歴史散歩

 みなさん鎌倉観光ではどこに行きますか?江ノ電に乗ったり、小町通で食べ歩きをしたりと様々な楽しみ方があると思いますが、鶴岡八幡宮を忘れてはいけないですよね!?
 今回私は、北鎌倉から鎌倉まで散歩する中で、ぶらりと鶴岡八幡宮にも立ち寄ったので、歴史的な視点を取り入れながらご紹介していきたいと思います。

鶴岡八幡宮とは?

 康平6年(1063)に源頼義が京都の石清水八幡宮を勧請し、由比ガ浜に祀ったのが始まりです。後に鎌倉に入った源頼朝が治承4年(1180)に現在地に遷しました
 ちなみに、勧請(かんじょう)とは、神仏の分身・分霊を他の地に移して祀ることを言います。つまり、元を辿ると岩清水八幡宮の神様だったということですね。 
 鎌倉時代には、「鎌倉の守り神」、「武士の守り神」として人々の精神的よりどころとなっていたようです。江戸時代にも、「武門の守護神」として、江戸幕府から崇敬されるなど、大いに栄えていました。

境内を散歩

 さて、ここからは境内を散歩した様子をご紹介します。北鎌倉から歩いてきたので、裏側から境内に入ることになりました。表の方は人が多いですが、裏側はひっそりとした感じです。

丸山稲荷社

 鶴岡八幡宮では一番古い室町期の御社殿であり、商売繁盛などを願う多くの方々により奉納された赤い旗で囲まれています。私も本業は繁盛しそうにないので、ブログなどの副業が繁盛するようにとお願いしました!きっとご利益があるはずです♪♪

階段を上って行きます。それにしても強烈な「赤」ですね!

本宮

 こちらが鶴岡八幡宮の中心となる本宮です。応神天皇・比売神・神功皇后をお祀りしています。国の重要文化財にも指定されています。

 ちなみに、応神天皇は第十五代の天皇であり、父は仲哀天皇、母は神功皇后です。「日本書紀」での名は、誉田天皇(ほむたのすめらみこと)となっています。古事記などにも登場するようですが、実際のところまだ謎に包まれている部分が多いようです。

 さて、ここで第1問目のクイズです。
 本宮の桜門に「八幡宮」と書かれていますが、「八」の字はある動物になっています。それはいったい何の動物でしょう。
①鶴岡八幡宮なので、当然「つる」でしょ!
②にょろにょろにょろ、みんなが恐れる守り神「へび」ですよね!
➂いやいや、平和のシンボル「はと」に決まっているじゃないですか!

 正解はなんと、➂の「はと」でした。
 鳩は平和の象徴として昔から人々に愛されていますよね。ただ、ここで使われている鳩の意味するところはちょっと違います。
 八幡宮の祭神、応神天皇が国内を平定する際、道案内をしたのが鳩だったとのことから、鳩は「八幡様のお使い」とも言われています。そのため、鳩が使われているんですね。なるほど!

 そういえば、みんな大好き「鳩サブレ」も関係があります。鳩サブレを作る豊島屋のHPによると次のとおりです。

 鶴岡八幡宮を崇敬していた初代は、かねてから八幡様にちなんだお菓子を創りたいと考えていました。本殿の掲額の「八」の字が鳩の抱き合わせで、境内の鳩が子供たちに親しまれていることから、このお菓子を鳩の形にし、「鳩サブレ」と名付けました。

 こんな話をしていたら、鳩サブレが食べたくなってきましたね♪

白旗神社

 源頼朝、実朝が祀られています。黒塗りとなっているのが特徴的です。そういえば、他の場所でも「白旗神社」って見たことがあるような・・・

 どうやら結構あるようです。JR横須賀線の東戸塚駅にもあったので、今度お参りをして写真を撮ってこようかと思います。

実朝桜

 こちらは、非業の死を遂げた源実朝のために、桜の木が植えてありました。
 ところで、源実朝ってどんな人物かご存じですか?

 ここで、第2問目のクイズ!
 源実朝はみんなが知っている源頼朝とどういう関係の人だったでしょうか。
①源頼朝の子供で、鎌倉幕府第3代将軍
②源頼朝のお父さん。厳しい父親だったらしい
➂源頼朝の弟。平家との戦いで活躍

 正解は、①の子供です。
 兄の頼家が2代目将軍となるのですが、北条時政によって引退させられ、弟の実朝が鎌倉幕府3代目の将軍となりました。しかし、頼家の子である公暁という人物に実朝は暗殺されてしましました。ちなみに、公暁も暗殺されてしまったので、はやくも源氏が途絶えることになります。次の将軍は源氏と血のつながりのある藤原氏から選ばれました。

 また、実朝は歌人として才能があり、「金槐和歌集」を編纂するとともに、百人一首にも歌が選ばれています。彼の歌の師匠は、「新古今和歌集」や「百人一首」の撰者で知られる藤原定家です。ちなみに、「方丈記」の作者である鴨長明も実朝の師匠になることを狙っていましたが、うまくいかなかったようです。

鶴亀石

 「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、鶴と亀は日本で古くから長寿を象徴するめでたい生き物とされてきました。この考えは、日本で生まれたのではなく、中国の言い伝えが伝わってきものと考えられています。

 なお、これらの石を水で洗うと鶴と亀の模様が浮かび上がると言われています。「ほんまかいな!?」と思われた方も多いのではないでしょうか。試しに水で洗ってみたいという衝動に駆られましたが、ここはアラフォー男子(もはや男子ではない?)として、怒られるのも恐いので我慢しました。

源氏池・平家池

源氏池

 最後に、鎌倉方面から来た場合の入口あたりにある源氏池と平家池です。意識しないとただの池のように見えてしまいますね。でも、それぞれの池にしっかりとした意味が込められているようです。

 ここで第3問!
 源氏池と平家池には、島がいくつかあって、その数に意味が込められています。それは何でしょうか。
①源氏と平家が仲良く繁栄するように5ずつ
②源氏は3(産)、平家は4(死)
➂源氏が10、平家が1で源氏が平家を圧倒する願いが込められている

 答えは、②の3:4です。
 平家には「死」となかなか厳しいことをやりますよね。よほど恨んでいたのでしょうか。

まとめ

 それにしても、平日の昼なのに人が多い!という印象を受けました。人混みが苦手な私にとってはちょっとマイナスポイントです。ただ、歴史に注目して散歩をしてみると、今まで気づかなかった様々な発見があり、楽しい時間を過ごせました♪

 歴史だけではなく、季節ごとに花なども楽しめたりするので、鶴岡八幡宮に是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか(私が勧めるまでもないか・・・)。

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