5時間程で日本史全体のストーリーを理解できる!?初心者におすすめの本

 日本史を学び直したいけど、どこからやっていいか分からない・・・と思っていませんか?確かに、歴史を一通り学ぼうとすると、量が多すぎて途方に暮れてしまいますよね。私みたいに30代後半になると、学生の時に学んだことなどすっかり忘れてしまっていますし・・・

 しかし、人生100年時代!!私のようなアラフォーでさえもまだまだ時間があります。歴史を学んで、旅や散歩、そして人生をより豊かにしたくありませんか?

 そこで、久々に学び直しをする方や初心者におすすめの本があります。

「一度読んだら忘れない 日本史の教科書」です。こちらの本は公立高校教師の山﨑圭一さんが書かれた本です。なぜこの本が初心者にもわかりやすいのか、3つのポイントに絞ってご紹介します。

年号が出てこない

 みなさんは、学生の頃に受験対策として一生懸命歴史の年号を覚えませんでしたか?でも、しばらくするとすぐ忘れてしまいますよね。専門家でもない限り、年号ってあまり使わないです。大体いつ頃何が起こったかを把握しておけばいいんです。より大事なのは、どういう流れで歴史的事件等が起こったのか、その後どうなったのかという歴史のストーリーを知ることです。そして、何でそうなったのか、自分だったらどうするのかなど考えることによって、生きた知識となります。
 そして、本書ではなんと年号が出てこないんです。今まで、世界史を中心に歴史の本を読んできましたが、年号が出てこないのは初めてでした。確かに、年号がない方が止まらずにスラスラ読めるので、ストーリーが頭に入りやすいなと感じました。
 また、歴史のストーリーを理解できると、どういう順番で何が起こるのかが分かるので、逆に年号も覚えやすくなります。いつ頃起きたことなのか勘が働くようになるんですね。

政治史に絞って説明をしている

 学校の勉強では、歴史を学ぶと言っても、政治・経済・社会・文化などいろんな話が出てきます。歴史の流れと言うと、本筋は政治史だと思います。しかし、様々な分野を網羅的に学んでいると、政治史も飛び飛びで学ぶことになります。例えば、平安時代の政治を学んだあとに社会や文化の話が出てくると、鎌倉時代の勉強に移った時に、どういう経緯で時代が変わったんだっけ・・・ということになりかねません。
 そのような理由から、本書では政治史を中心にして、経済や社会の話も混ぜていきながら説明をするというスタイルをとっています。そうすることによって、歴史の流れを止めることなく、読み進めていくことができます。
 もちろん、文化等の歴史も重要です。私も歴史的な文化・芸術・思想などを学ぶのも好きです。ただ、初心者が歴史を学ぶにあたっては、本当に重要な部分だけに集中した方が効率がいいです。歴史の全体像が見えてから、文化等を学んでいくのも悪くないと思います。

説明が優しい

 学校の勉強を振り返ってみた時、教科書の内容って難しくなかったですか?私の場合は、高校の教科書とかになると、何度も読み返してやっと頭に入ってくる感じでした(もしかして、私の読解力がないだけ!?)。しかし、本書は読みやすかったです。言葉の使い方が優しく、図も多く使っているので、すーっと頭に入ってくる感覚がありました。
 著者は高校教師をされているので、授業を繰り返していく中で、あらゆる生徒からの疑問に答えながら表現方法に磨きをかけていったんではないかなと想像できます。

 以上、本書の紹介となります。
 とてもおすすめな本なので、特に初心者の方は是非読んでみてください!!さらに、本書を読んで、歴史散歩をやってみたいと思う方がいましたら幸いです♪ではでは

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