『ワンパンマン』から学んだ人生の真理〜人は不完全だから面白い

その他

仕事には慣れてきた。
大きな失敗も少なくなった。

でも、ふとこんなことを思う瞬間はありませんか。

「このまま同じような毎日が続くのだろうか?」

30代になると、仕事も生活もある程度安定してきます。新人の頃のように必死に頑張らなくても、何となく日々が回っていく。

それは決して悪いことではありません。でも、その一方で、どこか物足りなさを感じることもあります。

そんなことを考えていたとき、私はある漫画の主人公を思い出しました。

どんな敵でも一撃で倒してしまう最強のヒーロー。
それが漫画『ワンパンマン』の主人公、さいたまです。

普通に考えれば、誰よりも強い力を持つ彼は幸せなはずです。
しかし、彼はこうつぶやきます。

圧倒的な力ってはつまらないもんだ」

この言葉を読んだとき、私は少しドキッとしました。もしかすると、人間の人生の面白さの本質とは、「何かが欠けていること」なのかもしれません。

今日は、『ワンパンマン』を通して私が考えた「人は不完全だから面白い」という話をしてみたいと思います。


『ワンパンマン』のあらすじ

『ワンパンマン』は、どんな敵でも一撃で倒してしまう最強のヒーロー「さいたま」を主人公とした物語です。

もともと彼は、特別な能力を持たないごく普通の青年でした。しかし、ある日怪人に襲われた少年を助けたことをきっかけに、「ヒーローになりたい」と決意します。

その後、腕立て伏せ100回、腹筋100回、スクワット100回、ランニング10kmという過酷なトレーニングを毎日続けた結果、圧倒的な強さを手に入れました。

どんな怪人が現れても、一発のパンチで倒してしまう。

誰もが羨む最強の力です。

しかし、あまりにも強くなりすぎたことで、戦いに緊張感も達成感もなくなってしまいました。

周囲のヒーローたちは、もっと強くなりたいと必死に努力しています。しかし、さいたまにとって戦いはただの作業になってしまったのです。

最強の力を手に入れたはずの男が感じる、どこか満たされない虚しさ。

『ワンパンマン』は、そんな風変わりなヒーローの姿を描いた物語でもあります。


ダメな自分に悩んでいませんか?

多くの人は、自分と他人を比べてしまうものです。

「あの人は仕事ができる」
「あの人は人付き合いがうまい」
「あの人は何をやってもうまくいっている」

そんな姿を見るたびに、自分に足りないものばかりが目につきます。そして、「自分はなんてダメなんだろう」と悩んでしまう。

私自身も、不器用な人間です。何をやっても最初からうまくできるタイプではありません。むしろ、失敗することの方が多い。

周りを見ると、器用に物事をこなしている人がたくさんいます。そのたびに、自分の無能さを感じて落ち込むこともありました。

しかし、『ワンパンマン』を読んで、少し考え方が変わりました。


ワンパンマンは幸せなのか?

ワンパンマンこと主人公のさいたまは、どんな敵でも一撃で倒してしまいます。究極的な強さを手に入れた存在です。普通に考えれば、これほど羨ましいことはありません。

しかし、さいたまは退屈そうです。

どんな敵でも一発で終わる。
どんな戦いでも緊張感がない。

つまり、何も起きないのです。

これはゲームで例えると分かりやすいかもしれません。好きなRPGを何日もかけてプレイし、強いボスを倒し、ついにエンディングを迎えたとします。

その瞬間はとても嬉しい。

でも、もしそのゲームにより強い敵がいなかったらどうでしょうか?

新しい挑戦もない。
レベルアップする必要もない。
頑張る必要が全くない。

それはつまり、自分の心が燃え上がらない状態です。やっぱり、できるかできないか分からないからこそ努力や挑戦が楽しいですよね!?そういった時に心に火がつくのではないでしょうか?

さいたまは、強くなりすぎてしまいました。
つまり彼の人生には

・緊張
・努力
・成長

がなくなってしまったのです。

もしかすると、人生の面白さとは「不確実であることや不完全な状態あること」にあるのかもしれません。


人間は変化がないと人生に飽きてしまう

30代になると、仕事はある程度できるようになります。新人の頃のように怒られることも減り、仕事の流れも分かってくる。

しかし一方で、こんな感覚を持つ瞬間も増えてきます。

「私の人生はこんな同じようなことの繰り返しの中で終わっていくのか??」

朝起きて会社に行く。時間だけが長い会議、例年と同じような仕事、必要性の低いものも含めた大量のメール。まるで安部公房「砂の女」の世界のように・・・砂ではないですが、仕事を片付けても片付けても、新たなものが発生し、それが永遠と続いていく。

大きな不満があるわけではない。
でも、大きなワクワクもない。

それは安定でもありますが、どこか物足りなさも残ります。

実は、この「目標とすることがなくなる退屈」は、歴史の中にも見られます。

江戸幕府の四代将軍、徳川家綱 の時代です。彼の祖父は、江戸幕府を開いた徳川家康。戦国時代という激しい争いの時代を終わらせ、日本に長い平和をもたらしました。

しかし家綱の時代には、天下はすでに安定していました。戦国のような大きな戦争もありません。つまり、祖父の時代のような大きな挑戦が、ほとんど残っていなかったのです。政治の多くは家臣たちが担い、将軍である家綱自身は穏やかな生活を送っていたと言われています。

こうして歴史を見てみると、人間は何か目指すものや乗り越えるべき壁があった方が、生き生きするのかもしれません。

そう考えると、さいたまの言葉が少し理解できる気がします。

圧倒的な力ってのはつまらないもんだ」

人は、すべてを手に入れたときよりも、何かを目指している途中のほうが、生き生きしているのかもしれません。


どうすれば人生を彩ることができるのか?

私は、人生を面白くするためには「目標」が必要だと思っています。

ただし、いきなり大きな目標を持つ必要はありません。

例えば東京タワーに登るとき、一気に頂上まで行くことはできません。階段を一段ずつ登っていくしかありません。

目標も同じです!

大きな目標を小さく分けることで、一つずつ達成することができます。そして、その過程で自分の成長を感じることができる。実は人間が一番楽しいのは、成長しているときなのかもしれません。


やりたいことが分からない場合はどうするのか

「夢や目標が大事なのは分かった。でも自分にはそんなものがない」

そう思う人もいるでしょう。

実は、私も若い頃はそうでした。何がやりたいのか分からない。そんなときは、とりあえずやってみることが大事です。

子供の頃を思い出してみてください。好きになったことの多くは、深く考えて選んだものではなかったはずです。誰かがやっているのを見て、やってみたら面白かった。そんな経験が多いのではないでしょうか。

だから、まずは何かやってみる。違ったと思ったらやめてもいい。また別のことに挑戦すればいい。

行動しない限り、何も始まりません。


まとめ

『ワンパンマン』は、最強のヒーローの物語です。

しかし同時に、「最強になってしまった人間の虚しさ」を描いた物語でもあります。さいたまは誰にも負けない力を持っています。でも、その強さのせいで成長する喜びを失ってしまいました。

私たちは、さいたまのように最強ではありません。失敗もするし、できないこともあります。でも、それは決して悪いことではない。

なぜなら人生の面白さは、

「できないことができるようになる過程」

にあるからです。

もし今、やりたいことが見つかっていないなら、小さなことでもいいので何か挑戦してみてください。人は、不完全だからこそ面白い。そして、まだ成長できる余地があるからこそ、人生は楽しいのだと思います。

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