「頑張れば夢を叶えられる」
「ここを踏ん張れば、きっと楽になるはずだ」
日々の仕事や勉強の中で、疲れていてもそんな言葉を自分に言い聞かせながら走り続けている人は多いのではないでしょうか?
私も、努力によっていろいろな夢を叶えてきました。新しいことを学び、仕事に打ち込み、自分なりに前に進んできたと思います。でも、不思議なことに、夢を叶えても止まることができないのです。

一つの目標を達成すると、また次の課題が生まれる。
そして、「もっと頑張らなくては」と思ってしまう・・・
私は今年40歳になりますが、最近ふと考えることがあります。
「俺は、このままずっと頑張り続けられるのだろうか・・・」
実際、ここ半年ほどかなり全力で走ってきました。新しい挑戦も増え、仕事量も多く、頭を休める時間も少なかったように思います。その結果、最近は朝から疲れていて、集中力も以前より落ちてきました。

でも、私は不器用な人間です。
手を抜きながら成果を出せるタイプではありません。本気を出さないと、「仕事ができない人」というレッテルを貼られてしまうことを心の中で恐れています。
だから、休むことが怖かったのです。
そんな時に出会ったのが、マルク・ティッヘラー氏とオスカル・デ・ボス氏の著書『脳をオフにせよ』でした。
「立ち止まること」
「脳を休ませること」
それが今の自分には必要なのではないかと思い、この本を手に取りました。

読んでみると、著者自身も現代人の“止まれなさ”に強い問題意識を持っていて、非常に共感しました。
今回は、この本を読みながら考えたことを踏まえ、「頑張りすぎて燃え尽きそうな人」に向けて、何もしない時間の大切さについて書いていきたいと思います。
なぜ人は燃え尽きてしまうのか
皆さんは、「仕事を頑張っている人」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?
おそらく、多くの人が、
- 朝から夜遅くまで働く
- 休日も仕事のことを考える
- 常に忙しそうにしている
そんな姿を思い浮かべるのではないでしょうか。
実際、私の周囲でも、「今月は100時間残業したよ」と長時間労働を武勇伝のように語る人がいます。
そして残念ながら、組織によっては「長く働いている人=頑張っている人」と見られることも少なくありません。上司が部下の仕事内容を細かく把握できていない場合、なおさらです。

すると、真面目な人ほど無理をします。
周囲の期待に応えようとする。
評価を落としたくない。
迷惑をかけたくない。
そうやって頑張り続けた結果、心身をすり減らしてしまうのです。
さらに厄介なのは、「頑張れる人」に仕事が集まりやすいことです。
仕事を断らない。
責任感が強い。
成果も出す。

そういう人には、さらに仕事が回ってきます。
すると、「もっと頑張らなくては」という状態から抜け出せなくなります。
気づけば、走ることが当たり前になり、休み方が分からなくなってしまうのです。
なぜ“何もしない”ことが怖いのか
私たちは、子供の頃から「努力は素晴らしいこと」だと教えられてきました。
勉強を頑張る。
部活を頑張る。
仕事を頑張る。
努力している人は評価されます。

逆に、休んでいると、
「怠けている」
「やる気がない」
そんなふうに見られることもあります。
だから、多くの人は立ち止まれません。
疲れていても、限界が近づいていても、「まだ頑張れる」と自分を追い込んでしまう。何もしないと、自分に価値がなくなる気がするからです。
でも、本当にそうなのでしょうか?
人間は機械ではありません。

走り続ければ、集中力も、感情の余裕も、創造性も失われていきます。
実際、私自身も疲れ切っている時ほど、「もっと頑張らなくては」という思考に支配され、視野が狭くなっていました。
しかし、不思議なことに、
- ぼーっと散歩している時
- 何も考えず音楽を聴いている時
- ただ外を眺めている時
そんな時間にこそ、新しいアイデアや人生の方向性が見えてくることがあります。

脳は、ぼーっとしている時にも活動しています。むしろ、何もしていない時間に、情報整理や創造性の回復が進むとも言われています。だから、常にスマホを見たり、何かを考え続けたりしていると、脳が整理する時間を失ってしまうのです。
何もしない時間は、人生をサボっている時間ではありません。自分を取り戻す時間なのです。
現代人は“脳を休ませる時間”を失っている
現代社会では、脳を休ませることが非常に難しくなっています。少し暇な時間ができると、多くの人はすぐにスマホを取り出します。
- YouTube
- SNS
- ネットニュース
- ショート動画
私自身、SNSはほとんどやめましたが、それでもネットニュースや漫画をダラダラ見てしまうことがあります。
でも、そういう時間って、意外と疲れませんか?
休憩していたはずなのに、むしろ脳が疲れている。

そんな経験をしたことがある人も多いと思います。
もちろん、スマホそのものが悪いわけではありません。
今の時代、スマホは生活必需品です。
完全に手放すのは現実的ではないでしょう。
だから大事なのは、「自分なりのルールを作ること」なのだと思います。

例えば、
- ダラダラ見続けない
- 寝る前は触らない
- 時間を決めて使う
- 休日にデジタルデトックスをする
そうやって、“脳を刺激し続けない時間”を作ることが大切なのです。
脳の疲労を取るために大事なこと
① 定時で仕事を切り上げる
人生は短距離走ではなく、マラソンです。1日だけで考えれば、長時間働いた方が成果は出るかもしれません。
でも、一週間、一ヶ月、一年という長い目線で見ると、慢性的な長時間労働は集中力を奪い、生産性を低下させます。
だから本当に仕事ができる人は、「限られた時間の中で成果を出せる人」なのだと思います。

私自身、最近はできる限り定時で帰るようにしています。
もちろん、仕事が終わらないこともあります。責任もあります。でも、ずっと無理を続けると、結局どこかで壊れてしまう。それでは長く戦えません。
本当は、仕事中にも、
- 散歩する
- ぼーっとする
- 軽く運動する
そんな時間がある方が、人間は高いパフォーマンスを発揮できるのでしょう。

私の職場ではなかなか難しいですが、だからこそ私は、「自分のペースで働ける人生」を目指したいと思っています。
疲れ切るまで頑張るのではなく、長く力を発揮できる働き方を選ぶ。それが、これからの時代には必要なのではないでしょうか。
⓶スマホを使う時間を制限する
スマホは便利です。でも、便利すぎるからこそ危険でもあります。気づいたら、何十分も、何時間も、意味もなく画面を見続けてしまう。
しかも、情報量が多すぎて脳が疲れる。

現代人の多くは、「休んでいるつもりで脳を酷使している」状態なのだと思います。
だからこそ、
- スマホを見ない時間を作る
- 何も刺激を入れない時間を作る
- あえて退屈を受け入れる
そういうことが重要になります。

最初は落ち着かないかもしれません。
でも、慣れてくると、頭がスッキリして、集中力も戻ってきます。
何もしない時間は、脳にとって非常に大切なのです。
③ 睡眠を改善する
やはり、睡眠は重要です。どんなに気合いで頑張っても、寝不足が続けば人間は壊れてしまいます。
私自身、睡眠が乱れている時ほど、
- イライラする
- 集中力が落ちる
- ネガティブ思考になる
ということを実感しています。
だから、睡眠の「量」と「質」の両方を意識することが大切です。
寝る時間と起きる時間を一定にする
生活リズムを整えることは非常に重要です。

長時間寝ても、起きる時間が大きくズレると、逆にだるく感じることがあります。自分に合った睡眠リズムを見つけ、なるべく同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。それだけでも、かなり体調は変わります。
朝日を浴びる

朝起きたらカーテンを開けましょう。できれば外に出て、少し散歩をするのがおすすめです。
朝日を浴びることでセロトニンが分泌され、それが夜にはメラトニンという睡眠物質へと変化します。
つまり、朝の行動が夜の睡眠を作っているのです。
適度に運動する

適度な疲労は、良い睡眠につながります。逆に、一日中家でゴロゴロしていると、夜になっても眠れないことがあります。
激しい運動である必要はありません。散歩でも、軽い筋トレでも、ストレッチでもいい。「少し疲れたな」くらいがちょうどいいのです。
ただし、寝る直前の激しい運動は体が目覚めてしまうので注意しましょう。
まとめ
努力することは素晴らしいことです。

夢に向かって頑張ること。
成長しようとすること。
誰かの役に立とうとすること。
それ自体は決して悪いことではありません。
むしろ、そうやって真剣に生きている人ほど、魅力的だと思います。
でも、努力家ほど忘れてしまうことがあります。
それは、「人間は休まないと壊れる」という当たり前の事実です。

私自身、これまでずっと、「もっと頑張らなくては」と思いながら走り続けてきました。
でも最近は、頑張り続けることだけが正解ではないと思うようになりました。
何もしない時間。
ぼーっとする時間。
ゆっくり散歩する時間。
そういう時間があるからこそ、また前を向いて進めるのです。
何もしないことは、怠けることではありません。長く生きるために必要な“技術”です。
人生は長距離走です。短期間だけ全力疾走して壊れてしまうより、自分のペースで、時には立ち止まりながら、長く走り続けることの方が大切なのだと思います。

もし今、「もう疲れたな」「最近ずっとしんどいな」と感じているなら、
自分を責める前に、少しだけ休んでみてください。きっと、止まることにも勇気がいるのだと思います。
でも、その勇気が、あなたの人生を長く支えてくれるはずです。


コメント