1. はじめに ~なぜ受験しようと思ったのか~
私は普段からChatGPTなどの生成AIを活用することが好きで、仕事やプライベートでも様々な使い方を試しています。
一方で、
- AIはどのような仕組みで動いているのか
- 著作権にはどのような注意が必要なのか
- 個人情報はどのように扱うべきなのか
- 組織の中で安全に活用するにはどうすればよいのか
といった「守り」の部分については、体系的に学んだことがありませんでした。
今年開催されたサッカーワールドカップでも、派手な攻撃が注目されます。しかし、本当に強いチームは守備が安定しています。
AI活用も同じです。
便利な使い方を知るだけでなく、安全に活用するための知識を身につけることが重要だと考え、生成AIパスポートの取得を目指しました。
なお、元々1ヶ月くらいかけてじっくりと勉強をしようと考えていましたが、仕事が忙しくなり過ぎて、結局3週間くらいの勉強期間で試験を受けました。毎日1時間くらいのペースでやりました。そして、テストを受けたのは8月だったのですが、私は夏は体調を崩しがちなので、結構苦労しました。
感覚としては、普段からAIを活用している人であれば、2週間くらいの勉強期間で合格できると思います。一方、1ヶ月だとちょっと長くて飽きてしまうかもしれないですね。個人的な感想ですが・・・
2. 生成AIパスポートとは
生成AIパスポートは、生成AIの基礎知識や安全な活用方法について学ぶことができる資格です。
主な学習内容は次のとおりです。
- 生成AIの仕組み
- AIに関する法律や著作権
- 個人情報保護
- 情報セキュリティ
- AI活用時のリスク
- 適切なプロンプトの考え方
AIを実際に使う人はもちろん、組織の中でAI活用を推進する人にとっても役立つ内容だと感じました。
3. 今回設定した目標
今回設定した目標は2つです。
① 試験で9割以上の得点を取る
せっかく勉強するのであれば、合格するだけでなく、内容をしっかり理解した状態で試験に臨みたいと考えました。
② 学んだ知識を職場で活用する
資格取得そのものが目的ではありません。
学んだ内容を整理し、職場で後輩などにも伝えられるレベルになることを目標としました。しっかりと活用できてこその知識だと思います。
4. AIを学ぶためにAIを使ってみた

「目には目を、歯には歯を、AIにはAIを」
せっかくAIについて学ぶのですから、勉強方法そのものにもAIを活用してみました。

① 忘れる前に復習する
ドイツの心理学者エビングハウスは、「人は学んだことを急速に忘れていく」という忘却曲線を提唱しました。
しかし、忘れる前に復習することで記憶は定着しやすくなります。

そこで私は、参考書を読み進めながら、
・重要だと思った内容
・理解が曖昧だった内容
・疑問点
をChatGPTに記録していきました。
その後、通勤時間や休日を活用し、一問一答形式の問題作成や要点整理をしてもらいながら復習を行いました。
② 強化学習を活用する
行動心理学者スキナーは、「報酬を得た行動は繰り返される」という強化学習の考え方を示しました。
また近年の脳科学では、達成感を得るとドーパミンが分泌され、「この行動は良い結果につながる」と脳が学習することが分かっています。

そこで私は、
・参考書を1章読み終える
・1日の学習目標を達成する
・復習を完了する
といった小さな成功体験を積み重ねることを意識しました。
勉強を続けるためには意志の力だけではなく、「続けたくなる仕組み」を作ることが大切だと感じました。
③ AIを学習コーチとして活用する
今回意外と効果的だったのが、ChatGPTを学習コーチとして活用したことです。
学習計画の作成や疑問点の解消だけでなく、進捗を報告するとフィードバックも返してくれます。
「順調ですね」
「ここまで継続できているのは素晴らしいです」
といった言葉をもらうことで達成感が生まれ、学習を継続するモチベーションにつながりました。
振り返ってみると、私は生成AIパスポートの勉強をしていたというよりも、「AIを活用した学習実験」をしていたのかもしれません。
5. 試験結果
8月中に試験を受けて、択一なのですぐに結果が出るのかと思いましたが、9月18日に合否が分かりました。
結果は、無事合格でした!!!
難しい試験という訳ではないのですが、やはり合格できて安心しました。ただ、試験に合格することが目的ではないので、しっかりと今後の仕事やプライベートの中で活かしていきたいと思います。

6. 学んだこと・気づき
今回の学習を通じて感じたことが3つあります。
① AI活用には「攻め」と「守り」の両方が必要
便利な使い方ばかりに目が向きがちですが、
- 著作権
- 個人情報
- セキュリティ
- 倫理
といった知識も同じくらい重要です。
安心して活用するためには、守りの知識が欠かせないと感じました。
② AIは試行回数を増やしてくれる
これまでなら調べるのに時間がかかっていたことも、AIを活用することで短時間で確認できます。
結果として、
「まずやってみる」
という行動のハードルが下がりました。
AIは仕事を奪うというより、挑戦の回数を増やしてくれる存在なのかもしれません。
③ AIは学習のパートナーにもなる
今回最も驚いたのはここでした。
AIは学ぶ対象であるだけでなく、
- 家庭教師
- 問題作成者
- コーチ
- 壁打ち相手
にもなります。
今後は「何を学ぶか」だけでなく、「AIとどう学ぶか」も重要になっていくと感じました。
7. まとめ
AI活用では、便利な使い方や業務効率化などの「攻め」の部分が注目されがちです。
しかし、本当に強いチームが守備を大切にするように、AIも安全に活用するための知識が欠かせません。
今回の学習を通じて、私はAIの「攻め」と「守り」の両方を学ぶことができました。
そしてもう一つ大きな発見がありました。
それは、AIは学ぶ対象であると同時に、学びを支援してくれる最高のパートナーでもあるということです。
これから生成AIパスポートの取得を目指す方や、AI活用に興味を持っている方の参考になれば幸いです。

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